裸鰓目

バラトゲミノウミウシ Phyllodesmium acanthorhinum Moore & Gosliner, 2014

時期
レア度
★★★

このウミウシについて

見分けがつきにくいウミウシに、ハナビラミノウミウシとオパールミノウミウシがいる。
個体数の割合でいうと、ハナビラミノ>オパールミノ>バラトゲミノの順に多いように思う。
ハナビラミノ=背面に白い斑点がある、オパールミノ=背面に白い斑点がない+白い縦線が入る、バラトゲミノ=背面に白い斑点がある+白い縦線が左右に入る+触角がトゲトゲしている(似ているハナビラミノは触角がトゲトゲしてない)ことで見分けている。

ウミウシ雑学

属名の、"Phyllodesmium"は「葉状の体を持つ」を意味し、"acanthorhinum"は「棘のような鼻を持つ」を意味する。
学名の読み方は、フィロデスミウム・アカントリヌム。
まるでハリーポッターの呪文のようだと思うのは筆者だけだろうか。

分類

分類
Order
枝鰓亜目
Cladobranchia
ヨツスジミノウミウシ科
Facelinidae
クセニアウミウシ属
Phyllodesmium

生息環境・探し方のコツ

水深5m~10mくらいの泥と砂が混じったような環境で観察できることが多い。
ハナビラミノウミウシがホストにしている、赤や黄色のヤギ?(潮通しがいいところであれば内湾でも外洋でも見かける)があるのだが、ハナビラミノがたくさんいる中に、たまにバラトゲミノやオパールミノが混ざっていることがある。
ナイトダイビング中にたまたま水底を歩いているところを観察できたので、もしかしたらホストを探して散歩していたのかもしれない。
ホストさえあれば、観察できる可能性が高いので、ポイントはわりと限定されるように思う。
個体数は少ないが、年に1回以上は観察できているので★★★としておく。
スキューバダイビングでの観察がおすすめ。

観察しやすいポイント

1

番屋(ビーチ)

References

・世界のウミウシ
・新版 ウミウシ

観察記録

バラトゲミノウミウシ Phyllodesmium acanthorhinum_奄美大島

撮影日:2024年04月21日 / 場所:番屋 / 水深:6m / 体長:約20mm?? /水温:22℃

 

ウミウシ動画

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