嚢舌目

テングモウミウシ Costasiella kuroshimae Ichikawa, 1993

時期
春・夏・秋
レア度
★★

このウミウシについて

同属のモウミウシとの見分け方として、顔が白く、眼点の上部が薄黒いこと、眼点から口元にかけて薄黄色の縦線が入ること、触角の先端のみが黒く染まることで区別できる。
コスタシエッラ・ベガエ Costasiella vegae Ichikawa, 1993と同種である可能性が高いとされている。

ウミウシ雑学

種小名の「kuroshimae」は、沖縄県八重山諸島の黒島にちなんで「kuroshima=黒島」 +「ae=地名に由来する場合」となっている。

分類

分類
Order
嚢舌目
Sacoglossa
オオアリモウミウシ科
Costasiellidae
オオアリモウミウシ属
Costasiella

生息環境・探し方のコツ

内湾のサンゴ礁域にある少し粗い砂地や、泥と砂が混ざったような場所にに生えている緑藻コテングノハウチワ上にて観察できる。
これまで観察できた個体は水深は2m~10mほどと奄美大島では比較的浅い水深にあるコテングノハウチワを好むように思う。
同属のモウミウシたちが生息する水深がわかれているのは不思議でならないが、何やら棲み分けがあるようで理由は不明。
他のモウミウシと比べても3mm程度と小さいうえに、よく動き回るので撮影がけっこうむずかしい。
コテングノハウチワが枯れる水温が低い冬の間は観察しづらくなる。
スキンダイビングでも観察できるが、スキューバダイビングでの観察がおすすめ。

観察しやすいポイント

1

ピアテグリ(ビーチ)

2

リラックスガーデン(ボート)

3

加世間(ビーチ)

References

・世界のウミウシ
・新版ウミウシ
・日本のウミウシ
・ウミウシの生態観察図鑑

観察記録

テングモウミウシ Costasiella kuroshimae Ichikawa, 1993

撮影日:2024年05月27日 / 場所:ピアテグリ / 水深:2m / 体長:3mm /水温:24℃

ウミウシ動画

準備中。